かつては、「家」「車」を所有することがステータスといわれた時代がありました。
今は、どうでしょうか。所有するというより、共有することが主流になってきているように思います。
しかし、この共有する「シェア」とは、何も今に始まったことではありません。
家電製品や車などを誰もが当たり前に所有していなかった時代、ひとつの家庭にテレビがやってくると、それを近所の人たちがひとつの家に集まって、一緒にテレビの時間を楽しんだりしていました。
これも、シェアです。
昔も今も、シェアする文化は存在しているのです。
シェアリングエコノミーとは?
最近、カフェへ友人と行くとよく耳にするのが「シェアされますか?」という言葉です。
そして、ひとつのメニューに、取り皿が2枚ついてきます。
シェアとは、ひとつのものを”誰かと”共有することです。
では、「シェア」と「レンタル」の違いは何でしょうか。
どちらも、”借りる”という点では同じような気がします。
シェアとレンタルの違い
- レンタルとは
・企業が個人に対して物を貸し出すサービス
・お金を払って単にモノを借りるというイメージ
- シェアリングエコノミーとは
・個人が個人に対して物などを貸し出すサービス
・ひとつのことを「共有する」というイメージ
「シェア」と「レンタル」の違いは、あるモノを皆で価値観(おもしろさ、楽しさ、嬉しさ)を共有することのように感じます。
モノを通して、皆で”気持ち”を共有できるのが、シェアリングエコノミーのいいところです。
スキルシェアサービス
シェアリングエコノミーには、たくさんのサービスがあります。シェアハウス、カーシェアリング、シェアパーキングなどです。モノ以外には、時間を貸し出すサービスなどがあります。その中でも、私がおもしろいなと興味を持つのが、スキルをシェアするサービスです。
- スキルシェアサービスとは
・個人が持っているスキルを、個人間でシェア(売り買い)するサービス
・特技や知識をシェアする
利用できるスキルの種類
・スピーチ
・営業セールス
・プレゼン
・資料作成
・プログラミング
・料理
・メイク
などなど、他にもたくさんのスキルをこのサービスで提供し、教わることができます。
ワークスタイルの多様化で、本業を持ちながら自立できるスキルを身に着ける必要がでてきました。
そのために、個人同士で、得意な人からスキルを提供してもらい教わることができるサービスは、とても役に立ちます。
おわりに
今は、収入の額で豊かさがほぼ決まります。
これから先は、その収入の額で豊かさが決まる時代が終わるのではないでしょうか。
それには、”シェアする”ことが関係していると思います。シェアすることをうまく活用できる人が、これから先を豊かに過ごすことができるのかもしれません。
知識や場所に時間をシェアすることで、誰とでもいつでも繋がることが増えるのは、高齢化社会や希薄な人間関係の打開策のひとつになり得るのでは、と期待します。